エルニーニョ現象による風と気温の強弱を分析

あくまでも、世の中にある知識を基にした私の推論であることを、予めご了承ください。
事実関係を確認していないので、間違っているかもしれません。

修正暦
2019年8月21日、エルニーニョ現象による春夏秋冬の説明を修正しました。
2019年2月12日、太陽光が衰えるため平均気温が低く出ることと、
2019年1月23日、赤道傾斜角が南緯23.44度まであることに気づいたので修正しました。

今回は、次のお話の続きです。
1.エルニーニョ現象による風と気温の強弱を分析
2.ラニーニャ現象による風と気温の強弱を分析
3.エルニーニョ現象、ラニーニャ現象と太陽活動の関係
4.太陽活動11年周期と異常気象の関係
5.2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?
6.2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?-猛暑の夏から暖冬までの軌跡

今回は、異常気象の1つであるエルニーニョ現象について考えたいと思います。

 


出典:気象庁ホームページより (気象庁 気象衛星

まず、大気は図の様に循環しているといいます。
高いところの矢印は上空、地上に近いところの矢印は地上の風向きを表します。

 


私は、大気中の物質と熱、そして自転により風が吹いていると思っています。

図の様に、何らかの要因で地上、もしくは海面へ射す太陽光が衰えた場合、地上では何が起こるでしょうか?

 


図の様に地球が自転しているのですが、赤道では上空に雲ができるので地上の温度、気圧が低く、赤道の北と南は熱膨張により高気圧があります。
しかし、今回は地上及び海面へ届く太陽光が衰えているため、熱膨張による高気圧は平年よりも力が弱くなっています。

この高気圧から赤道へ向かって吹く風が弱り、この時計回りの風が東風となって赤道を吹くわけですから、赤道で吹く東風が弱くなります。
これが、エルニーニョ現象の始まりです。

エルニーニョの年は太陽光が衰えているので、平年よりも地球全体の平均気温が低くなりそうです。

 


北と南にある高気圧から赤道へ向かって風が吹き、風がぶつかり逃げ場を失った風は上昇します。
上空へ噴出す風は、徐々に密度が上がり赤道から離れるように流れます。

 


上空で水蒸気を放出した空気は、やがて地上へ下降します。
北緯30度、南緯30度付近で下降すると聞きます。

 


この様に、エルニーニョ現象により、地球上では弱い対流、そして弱い風が吹きます。

 


赤道付近では平年よりも弱い東風が吹き、赤道付近の海面が影響を受け、東から西へと流れます。
この弱い海の流れにより、太平洋全体で弱い海流が生まれます。

あまり勢いがないため、赤道で温められた海水の影響を太平洋全体が受け難いと思います。

ラニーニャ現象による風と気温の強弱を分析」と見比べれば分かるのですが、図の様に、Aの状態とCの状態は、殆ど変わりません。

 


エルニーニョにより弱い風が吹いているのですが、弱い風だけに寒気や暖気をあまり運ぶことが出来ず、図の様に弱い寒気と弱い暖気の流れが生まれます。
寒気や暖気があまり入ってこないので、寒暖差があまり無く、気温が安定しているのではないかと思います。

 

次は、2018年に温暖化した日本近辺で起こりそうなことを考えてみます。

 


#オレンジ色のラインは太陽高度が最も高い場所。
#黄色で囲む部分は日本。
#周辺が黒、中が白い矢印は東風。

この様な状況下で、日本付近の春に何が起きるか考えてみましょう。
1.北極は、冬に蓄えられた寒気が満ちている。
2.南極は、寒気が最も衰える季節。
3.エルニーニョ現象により、日本全体で平年より弱い風が吹く。
4.上空では弱い対流により、冬の内に蓄えられた強い寒気が流れ込む。
5.地上では弱い対流により、南から弱い暖気が流れ込む。
6.エルニーニョ現象による弱い東風により流されてきた平年より冷たい海水が流れ込む。
7.日本周辺では平年より冷たい海水が流れているので、比較的湿度も無く涼しい。
8.寒気や暖気が入り難いので、寒暖差が無く気温が安定している。
9.秋よりも涼しい。
10.太陽光が衰えているため、平年と比べると気温は平年並み。

 


この様な状況下で、日本付近の夏に何が起きるか考えてみましょう。
1.北極は、冬に蓄えられた寒気で満ちている。
2.南極は、寒気が最も強くなる季節。
3.エルニーニョ現象により、日本全体で平年より弱い風が吹く。
4.上空では弱い対流により、冬の内に蓄えられた強い寒気が流れ込む。
5.地上では弱い対流により、南から弱い暖気が流れ込む。
6.エルニーニョ現象による弱い東風により流されてきた平年より冷たい海水が流れ込む。
7.日本周辺では平年より冷たい海水が流れているので、平年よりも湿度が低くカラっとしているい。
8.寒気や暖気が入り難いので、寒暖差が無く気温が安定している。
9.太平洋高気圧が弱く、前線が北上し難いので雲が出来やすい。
10.太陽光が衰えていて雲が出来やすいので、平年よりも平均気温が低いかも知れません。

 


この様な状況下で、日本付近の秋に何が起きるか考えてみましょう。
1.北極は最も寒気が衰えている季節で、徐々に寒気が増す。
2.南極は寒気が最も満ちている季節で、徐々に寒気が衰えていく。
3.エルニーニョ現象により、日本全体で平年より弱い風が吹く。
4.上空では弱い対流により、冬の内に蓄えられた強い寒気が流れ込む。
5.地上では弱い対流により、南から弱い暖気が流れ込む。
6.エルニーニョ現象による弱い東風により流されてきた平年より冷たい海水が流れ込む。
7.日本周辺では平年より冷たい海水が流れているので、比較的湿度が無く涼しい。
8.寒気や暖気が入り難いので、寒暖差が無く気温が安定している。
9.春よりも暖かい。
10.太陽光が衰えているため、平年と比べると気温は平年並み。

 


この様な状況下で、日本付近の冬に何が起きるか考えてみましょう。
1.北極は、最も寒気が多くなる季節。
2.南極は、寒気が最も衰える季節。
3.エルニーニョ現象により、日本全体で平年より弱い風が吹く。
4.上空では弱い対流により、北から寒気が若干流れ込む。
5.地上では弱い対流により、南から弱い暖気が若干流れ込む。
6.エルニーニョ現象による弱い東風により流されてきた平年より冷たい海水が流れ込む。
7.日本周辺では平年より冷たい海水が流れているので、比較的湿度も無く涼しい。
8.寒気や暖気が入り難いので、寒暖差が無く気温が安定している。
9.対流活動が弱く、偏西風が西から東へ流れ易いので、短期的な西高東低にしかならず、寒気が流入し難い。
10.日本海側では平年より冷たい海水が流れているので、平年より雲が出来にくい。
11.雲ができ難いので、平年よりも雨や雪が降らない。
12.雪が降らないということは、地上の気温が下がり難いということ。
13.偏西風により天気が変わりやすい。
14.太陽光が衰えているため、平年よりも日差しによる気温は低め。
15.地上気温を下げる要素が乏しいため、気温が高くなる可能性が高い。

 


出典:気象庁ホームページより (太平洋 旬平均海面水温

この様な場合、黄色い部分が低気圧になるでしょう。
相対的に、周囲は高気圧、つまり青で囲っている部分が高気圧になります。

気圧の高低は、周囲の気圧に対しる相対的な気圧差によって決まります。
日本の南に位置する赤道の海水温に偏りがないので、日本付近の気圧は平年よりもやや南へ下がると思います。

#あくまで予想ですので、事実関係を確認したわけではありません。(2018年現在記載)

実際確認したわけではないのですが、この様に考えると、冬はこの様な気圧配置になり易いのではないかと思います。

西高東低になり難く、なったとしても東へ流れ易い。
日本海では平年よりも冷たい海水が流れているので、湿度がなく雲ができ難いと予想出来ます。

また、やや気圧配置が南に偏っているので、北から寒気が流れ込みにくい。

#あくまで予想ですので、事実関係を確認したわけではありません。(2018年現在記載)


中央は赤道で低気圧、上昇気流があり気圧変化から雲ができ易いのですが、赤道の上下は相対的に気圧が高く高気圧(赤色の線で囲まれた部分)となります。
天気図ではH、Lといった表記があるのですが、数値をよく見ると、赤道よりも気圧が高いことが分かります。

 

次は、インド洋のベンガル湾とアンダマン海へ目を向けたいと思います。


図は、ラニーニャ現象時のインド洋ベンガル湾付近。
海水温が低くなっています。


図はエルニーニョ現象時のインド洋ベンガル湾付近。
ラニーニャ現象時よりも海水温が高いと思います。

これは、エルニーニョ現象により東風が弱く、インド洋でも暖かい海水が東へ偏るのではないかと思います。
つまり、この付近では平年よりも活発な対流活動が起こり、対流活動により平年より強い暖気と寒気が入り易くなっていると思います。

日本への影響を考えますと、次のようになります。
1.平年よりも西から暖気が流れて来易い。
2.平年よりも西から寒気が流れて来易い。
#2019年から推測しました。

 

次は、太平洋の各地で起こりそうなことを考えてみました。


図の様に、弱い日射により暖められた暖気と寒気が流れ、混ざり合うとどうなるでしょう?
A.赤道の地上付近では、日射により膨張した高気圧から風が吹くのですが、日差しが弱いので平年よりも温かい風が流入し難く、風が弱いので平年より暖かく感じるかもしれません。
B.赤道よりやや北、日射により膨張した高気圧下では、日差しが弱いので平年より涼しいかも知れません。(図の薄く白い部分)
C.北からは寒気が入り込みにくく、南からは暖気が入り難い日本付近の緯度は、日差しや気圧の影響により気温が変わります。
D.北極と南極は、赤道へ寒気が流れ出難いので強い寒気があり、北極と南極は平年よりも寒くなるでしょう。
E.太平洋東では、エルニーニョ現象により暖かい海水が西へ流れ難く、北からは冷たい海水が流入し難いので、蒸し暑くなるでしょう。
F.太平洋西では、エルニーニョ現象により暖かい海水が流れ込み難いので、比較的涼しくなるでしょう。
G.太陽光が衰えているため、平年よりも地球全体の平均気温が低いでしょう。

この様に、寒暖差が生まれます。

 


地球全体の気温を考えると、図の様になるのではないかと思います。
対流活動が弱いので、比較的気温が安定しています。

 

初めにも言いましたが、日差しが弱く、弱い風が吹いているので、地球全体の気温は低くなりそうです。

 

これらは、私が想像するエルニーニョ現象の特徴であり、推測です。
事実関係を確認したわけではないということに注意してください。
もし私の想像通り熱の影響を受けているのならば、温暖化によって状況が変わるかもしれません。

以上。

投稿者: 管理人

気象学、知識人のお話、海外の歴史、コンピューター、プログラミング、映画、ゲーム、パチンコ、パチスロ、料理などを好んでいます。 最近は忙しいので、映画、パチンコ、パチスロをやめています。(^^;

「エルニーニョ現象による風と気温の強弱を分析」への14件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です