2024年の夏は、各地で猛暑日が続きましたね。
今回は、何故2024年の夏は、何故猛暑になったかを考えてみましょう。
今回のお話は、次のお話が関係あります。
1.エルニーニョ現象による風と気温の強弱を分析
2.ラニーニャ現象による風と気温の強弱を分析
3.エルニーニョ現象、ラニーニャ現象と太陽活動の関係
4.太陽活動11年周期と異常気象の関係
5.2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?
6.2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?-猛暑の夏から暖冬までの軌跡
7.2024年、猛暑のラニーニャ現象は何故起こったのか?
※これらの記事のリンクを更新しました。
まず、図の太陽活動に目を向けると、2024年の8月時点では黒点数が多く、太陽活動が活発です。
23周期や24周期より、25周期は黒点数が多く太陽活動が活発だと思います。
太陽活動23周期と24周期は、太陽活動が静寂だったようですが、太陽活動24周期の様に太陽活動がやや活発になってみると、温暖化による暑さが尋常ではありませんね。
では、日単位での太陽活動に目を向けてみましょう。
出典:気象庁ホームページより (太平洋 旬平均海面水温)
宇宙天気予報より (現況・トレンド | 太陽黒点 | 宇宙天気予報)
※図の海水温は、月初め(上旬)の海水温です。
※図の黒点数は、月半ばから次の月半ばまでのデータです。
太陽活動と異常気象の関係について、未だにこれといった事は分かりませんが、気温の変化に関係があるとは思っています。
貿易風(東から西に流れる風)は、平年並み~平年より強い状態を繰り返していますが、密度の高い海水の流れる勢いは安定しており、赤道東側の海水温が低くい様で、夏はややラニーニャ現象の傾向があったのではないかと思います。
出典:気象庁ホームページより (太平洋 旬平均海面水温)
これは、2024年8月上旬の海水温です。
2024年8月は太陽活動が活発で、やや弱いラニーニャ現象が起きていますね。
ラニーニャ現象の年は、猛暑になる事があります。
これは、去年2023年8月上旬の海水温です。
2023年8月は太陽活動が活発で、エルニーニョ現象が起きていました。
台風のおかげもあり、日本南の海水温は低かったようです。
これは、1982年8月上旬の海水温です。
1982年8月は太陽活動が活発で、エルニーニョ現象(冷夏だと思います)が起きそうですが、
2023年のエルニーニョ現象と比べると、全体的な海水温の低さが目で見て分かりますね。
出典:気象庁ホームページより (気象庁 海面水温に関する診断表、データ 日別海面水温)
これは、日本近海の海水温です。
右図は平年の海水温に対する温度差ですが、1~5度ぐらい海水温が高くなっています。
2024年は猛暑日と熱帯夜が長く、日本は南から北まで暑く大変でした。
図の高い海水温について考えると、空気よりも水の方が密度が高く、密度の低い空気は熱し易く冷め易いが、密度の高い水は熱し難く冷め難い。
密度の高い海水の温度が高い場合、密度の低い空気は海水により暖められます。
図を見ると分かるのですが、30度の海水が東京辺りまで流れているので、30度の海水上では、空気が暖められることで最低気温は高めになるのかも知れませんね。
出典:気象庁ホームページより (気象庁 | エルニーニョ/ラニーニャ現象)
エルニーニョ監視監視速報の方を見ると、次の様になると思います。
1.OLR-DL(日付変更付近の対流活動)は、平年並みぐらいかと思うので、異常気象は起こっていないと言えます。
2.U200-CP(太平洋中部付近の対流圏上層200hPa)の赤道東西風指数は、平年並みからやや弱い傾向があり、エルニーニョ現象の傾向がややあります。
3.U850-CP(太平洋中部付近の対流圏下層850hPa)の赤道東西風指数は低く、ラニーニャ現象の傾向が現れています。
4.U200-IN(インド洋における対流圏上層200hPa)の赤道東西風指数は、下降傾向だが平年並みぐらいになっています。
大気の状態は、この通りです。
出典:気象庁ホームページより (気象庁 気象衛星)
ヘクトパスイカルについては、図の様になります。
前回の「2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?」でも同じだったのですが、太陽活動だけを見て異常気象を判断するのは難しいと思います。
今回、暑さを推し量る上で、太陽活動はとても参考になると思いました。
このブログでは、一般的な知識、学問、大人になってから得た独学による知識、私の推論などを載せています。
間違っている可能性もあるので、ご注意ください。
以上
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