8月が最も暑くなる理由

太陽高度が最も低い冬至が12月22日、太陽高度が最も高い夏至が6月22日ですが、日本では8月が最も暑くなります。

何故、太陽高度が下がっている8月の方が暑くなるのでしょうか?

考えてみましょう。


出典:気象庁ホームページより (気象庁 気象衛星)(図左)

図は2月5日頃、南半球の太陽高度が高い時期であり、北半球は最も寒くなります。
北極付近では、一日中日が上らない極夜になります。


出典:気象庁ホームページより (気象庁 海面水温に関する診断表、データ 日別海面水温)(図左)
出典:気象庁ホームページより (気象庁 月平均オゾン全量の世界分布図)(図右)

左は2020年2月上旬の海水温、右は2020年2月のオゾン層分布図です。


図は3月23日、赤道の太陽高度が最も高くなる時期です。


赤道へ最も強い太陽光が当たるので、赤道付近の気温が徐々に上昇していきます。
固体の地上や液体の海水は気体よりも暖められ、暖まりやすい地上の気温が始めに上昇し、液体である海水は太平洋を図の様に流れながら徐々に温められていきます。
北半球のオゾン層を見ると、オゾン層の濃度はとても高い様です。


図は5月5日、赤道よりもやや北、北緯11.72度の太陽高度が最も高くなります。


北半球のオゾン層を見ると、オゾン層の濃度は高い様に見えます。


図は6月22日、夏至になり北緯23.44度の太陽高度が最も高くなります。
この頃は北極が白夜になり、一部の地域は日照時間が長くなります。
フランスでは、21時でも明るいと聞きます。


5月と比べ、北半球の海水温が高くなっていることが分かります。
オゾン層は、明らかに5月よりも濃度が低くなっています。


図は8月8日、赤道よりもやや北、北緯11.72度の太陽高度が最も高くなります。


図左を見ると、海水温の高い部分が最も北にあり、北極の海水温が低くなっていることが分かります。
図右を見ると、北半球のオゾン層がかなり少なくなっていることが分かります。


この頃、日本では太平洋高気圧に覆われていますので、太陽光を遮る雲が出来難く、高気圧により乾燥した空気が上空から下降します。
太陽光を遮るオゾン層の濃度が下がっているので、より地上に強い太陽光が届くでしょう。


図は9月21日、赤道の太陽高度が最も高くなる時期です。


図左を見ると、日本付近では海水温の高い部分が南下しています。
図右を見ると、北半球のオゾン層は8月とさほど変わらないように見えます。

どの様に気温が上昇しているかと言うと、次のような順番で気温が上昇すると思います。
1.太陽高度が高くなり、極付近は白夜、北半球では太陽が沈み難くなり、常に暖められる様な状態になる。
2.徐々に海水温が高くなる。
3.太平洋高気圧が強くなり、日本列島を太平洋高気圧が覆い、上空から乾燥した空気が下降するようになる。
4.太平洋高気圧が強くなることで梅雨前線が北上し、日本は熱帯の空気になる。
5.オゾン層の濃度が低くなり、太陽光線を遮断できなくなる。

この様な要因により、日本の夏は暑いのだと思います。

ただし、エルニーニョ現象が起きている場合のみ冷夏になります。


図の様に、夏になると見えなくなる白いラインで描いた梅雨前線/秋雨前線の北が温帯で、南が熱帯だと思います。
黒いラインで引いた範囲に太平洋高気圧があります。
夏の海水温は高く、近年の洪水を引き起こしている水蒸気の元となる暖かい海水が流れています。


地球上では図の様に海水が流れていて、暖かい海水が北極へ流れ北極の氷を溶かしているらしいのです。

TVで特に温暖化の事が騒がれるようになった2014年頃から海水温を見ていたのですが、近年、日本付近の海水温が驚くぐらい高くなっています。

冬は石油ストーブが必要なくなり、夏は異様に暑く、海水温が高くなり、湿度が異様に上昇し、毎年大雨が降るようになりました。

これから先が不安ですね。

夏に太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり暑くなる言う話を聞きますが、これについては詳しく考えたことがないので、今回は書いていません。

勿論、これも私の推測ですので、間違っているかも知れません。

以上