悪玉コレステロールが体中へ必須コレステロールを届けるLDLだった話

今回は、悪玉コレステロールについて大雑把に勉強したいと思います。

脳に25%、神経に33.33%のコレステロールが使用されています。
コレステロールは、外部から吸収する量が200mg~300mg、内部で合成する量が800mg、皮膚でもビタミンDと紫外線から合成します。

体外から摂取する食べ物は、人間の生命活動に必要な物ばかりです。


悪玉コレステロールと呼ばれていたLDL(低密度リポ蛋白)は、生命維持に必要な脂質を脳や細胞壁、神経等へ届けます。
「コレステロールは、神経の伝達を早くする」とも言われています。

血中にコレステロールが過剰にある場合、動脈硬化へ繋がる可能性があると言われ、逆にコレステロールが不足すると体に必要な材料が不足します。

では、どのようにコレステロールが運ばれるか、順を追ってみていきましょう。


体内では図の様に小腸でカイロミクロン(ULDL、リポ蛋白)を作ります。
カイロミクロンは、リン脂質やアポタンパクで表面が覆われており、内側には乳化した油、トリグリセリド(中性脂肪)、コレステロールなどの脂質が含まれています。


カイロミクロンは小腸からリンパ管、静脈、心臓、動脈、肝臓へと流れていきます。


血管内では、酵素(リポ蛋白リパーゼ)により、トリグリセリドを脂肪酸とグリセリンへ分解し、脂肪酸はアルブミンにより細胞へと運ばれ、グリセリンは肝臓へ運ばれます。


肝臓へたどり着くころにはトリグリセリドが減少し、肝臓でカイロミクロンは分解され、分解した材料を再利用してVLDL(超低密度リポ蛋白)を合成します。


血管内ではVLDLとHDLが衝突し、HDLのアポリポ蛋白質とアポプロテインEをVLDLが得て、成熟VLDLになります。


VLDLのトリグリセリドは、血管内で酵素(リポ蛋白リパーゼ)により分解され、カイロミクロンと同様に脂肪酸とグリセリンへ分解され、脂肪酸はアルブミンとくっつき細胞へ運ばれ、グリセリンは肝臓へ運ばれます。
その後、VLDLはアポリポ蛋白質をHDLへ渡します。


トリグリセリドが少なくなると、IDL(中間密度リポ蛋白)に成ります。


IDLの50%はアポプロテインEを含まず、肝細胞へエンドサイトーシスします。


IDLの残り50%はアポプロテインEを含まず、トリグリセリドよりもコレステロールの占有量が多くなるとLDL(低密度リポ蛋白)になります。


LDLは血管内を流れます。


やがて細胞にたどり着きます。


細胞内へ、エンドサイトーシスにより取り込まれます。


LDL内のコレステロールは細胞壁などで使用されるので、生命維持費には欠かせません。


動脈硬化へつながるアテローム性プラークは、マクロファージ、脂質、カルシウム、取り込んだ白血球などで構成されています。

血管内皮に取り込まれた酸化LDLは、マクロファージに取り込まれ、マクロファージが変化し沈着して蓄積し、泡沫細胞となります。
泡沫細胞はやがて死に、内容物を吐き出します。
それらへマクロファージが集り、細胞外脂質コアを形成します。
プラークの外側では、時間とともに石灰化して硬くなります。


図は、LDL変異体。
アテローム性動脈硬化症は原因が不明で、血管壁、および血管内に脂肪プラーク、コレステロール、カルシウムやフィブリン、その他の物質の蓄積により動脈硬化を引き起こします。


肝臓では、善玉コレステロールと呼ばれていたHDL(高密度リポ蛋白)が合成されます。
※この段階で、トリグリセリドやコレステロールが含まれているかは不明。


HDLは血管を流れます。


血管内を流れるHDLは、血管壁のコレステロールや脂肪分子を除去し、プラークにあるマクロファージの蓄積量を減らすといわれています。


HDLは、細胞内からコレステロールやトリグリセリド、脂肪分子などを除去します。


コレステロールを回収したHDLは、肝臓へ戻ります。

勉強をしてみた感想は、LDLが運ぶコレステロールや脂肪は必要な栄養素で、トリグリセリドはエネルギー源だということがわかります。
脂肪はトリグリセリドを蓄え、筋肉や肝臓はグリコーゲンを蓄える。
多すぎると肥満になり、少なすぎると体を構成する脂肪が不足したりエネルギー不足になると思いますので、程よく摂取して体を動かし摂取したエネルギーを消費することが望ましいのかも知れませんね。

体を動かしていると無用な食べ物を無駄に摂取できなくなりますので、やはり毎日体を動かすことが望ましい。

そう考えると、1日に必要なエネルギーを考えて食べ物を食べる事が大切なのだと思います。

勿論、今回も間違っているかもしれませんので、参考程度にお読みください。

以上