FXで為替を取引する為の基礎

始めに、90%の投資家が損をするという話を聞きます。
投資により生じた損害について私は一切責任を取りませんので、お薦めはしません。(^^;
投資や投機をする場合は、自己責任で、生活に支障をきたさない資産を運用しましょう。

取引には、買う場合と売る場合があります。
取引手数料を省いて、簡単に説明したいと思います。

1.売買
通常、買うと価格が上がり、売ると価格が下がると言われています。
例えば、日本円を売り、米ドルを買うと、日本円の価格が下がり、米ドルの価格が上がると言われています。


今よりも価格が上がる事を期待して買う場合、投資資金の増減は次のような式で計算出来ます。
売った価格÷買った価格=倍率

25$で買って50$で売ると、価格が倍になっているので得します。
50$÷25$=2倍


25$で買って10$で売ると、価格が安くなっているので損します。
10$÷25$=0.4倍


今よりも価格が下がる事を期待して売る事も出来ます。

25$で売って50$で買うと、価格が高くなっているので損します。
25$÷50$=0.5倍


25$で売って10$で買うと、価格が低くなっているので得します
25$÷10$=2.5倍

通常、銀行での取引では買うことしか出来ませんが、FXでは売ることもできます。

2.スワップ
スワップにより毎日金利を支払ったり/受け取ったりすることが出来ます。

買う場合、金利の高いほうを買えば金利がつき、金利の低いほうを買うと金利を取られます。
売る場合、金利の低いほうを売れば金利がつき、金利の高いほうを売ると金利を取られます。

例えば、日本の金利が0.1で、米国の金利が1.2の場合、日本円を売って米ドルを買うと金利が付きます。
逆に、米ドルを売って日本円を買うと金利を取られます。

例えば、日本の金利が0.1で、スイスの金利が-1.0の場合、日本円を売ってスイスフランを買うと金利を取られます。
逆に、スイスフランを売って日本円を買うと金利が付きます。

3.レバレッジ
レバレッジと言って、皆さんが持っている資金に対して、最大??倍まで投資することが出来ます。

例えば、レバレッジが25倍の場合、皆さんが10万円を預けているとすると、250万円まで投資することが出来ると思います。
ただし、あまりレバレッジを上げて投資すると、少し逆行した場合に含み損が膨らみロスカットにより強制的に決済されます。


例えば、10万円を預けて100万円投資すると、レバレッジ10倍で投資していることになります。
1ドル100円の米ドルを100万円分購入したとします。
すると、1万ドル持っていることになります。

1ドル110円になった場合に換金すると、1万ドル×110円=110万円になります。
100万円を投資して110万円になったのだから、10万円プラスになったということになります。

しかし、90円に下がるとどうなるでしょう?
預けている資金10万円に対して、100万円から90万円まで減っているのですから、預けている資金が無くなってしまいます。

ですので、レバレッジ10倍で取引をする場合、10%上がると預けている資金が倍になり、10%下がると預けている資金が無くなります。


私は図の様に計算しています。

2倍のレバレッジで購入し、購入したときよりも価格が50%下がると総資産を失う。
5倍のレバレッジで購入し、購入したときよりも価格が20%下がると総資産を失う。
10倍のレバレッジで購入し、購入したときよりも価格が10%下がると総資産を失う。
20倍のレバレッジで購入し、購入したときよりも価格が5%下がると総資産を失う。
25倍のレバレッジで購入し、購入したときよりも価格が4%下がると総資産を失う。

実際、このパーセンテージ下がる前に、資産がマイナスにならない様に強制決済(ロスカット)すると思います。
#ただし、「マイナスになることもある」と聞いた事があります。

100万円を預けているとして、各パーセンテージでゼロ円になるか、例を挙げてみましょう。

2倍のレバレッジを使用し、50%下がった場合
  1ドル=100円の時、200万円で2万ドル買う。
  1ドル=50円の時、2万ドルを売ると100万になり総資産を失う。
  200万円ー100万円=-100万円

5倍のレバレッジを使用し、20%下がった場合
  1ドル=100円の時、500万円で5万ドル買う。
  1ドル=80円の時、5万ドルを売ると400万になり総資産を失う。
  500万円ー400万円=-100万円

10倍のレバレッジを使用し、10%下がった場合
  1ドル=100円の時、1000万円で10万ドル買う。
  1ドル=90円の時、10万ドルを売ると900万になり総資産を失う。
  1000万円ー900万円=-100万円

20倍のレバレッジを使用し、5%下がった場合
  1ドル=100円の時、2000万円で20万ドル買う。
  1ドル=95円の時、20万ドルを売ると1900万になり総資産を失う。
  2000万円ー1900万円=-100万円

さて、レバレッジと0円になるパーセンテージを掛けると、100%になることが分かります。
つまり、次の式が成り立ちます。
  レバレッジ×0円になるまでのパーセンテージ=100
  レバレッジ=100÷0円になるまでのパーセンテージ
  0円になるまでのパーセンテージ=100÷レバレッジ


2.5倍のレバレッジから、0円になるまでのパーセンテージを算出したいと思います。
40%=100÷2.5

100万円の元手に対し、レバレッジ2.5倍で250万円を投資し、40%価格が下がったときを試してみましょう。
1ドル=100円の時、250万円で2.5万ドル買う。
1ドル=60円の時、2.5万ドルを売ると150万になる。
250万円ー150万円=-100万円

ただし、手数料があるので多少誤差があります。

極度に倍率を上げる無理な投資は資産を失うことに繋がりますので、お勧めしません。

4.投資と投機の違い

株を買うとして、現在の価格よりも価値があるものだと思って長期的に保有することが投資。
短期的に、現在の価格よりも上がるか下がるかを考えて売買するのが投機。

Youtubeを見ていると、短期的な売買方法を説明している動画が多いと思います。
これらの多くは、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード等、これから価格が上がるか、下がるかを考える投機的な売買方法ですね。

以上