原油価格の大暴落と投資先の価格がマイナスになると、殆どの投資家が損する理由

2020年2月頃、世の中ではおかしなことが起きたので、詳しく話したいと思います。

今回は、次の記事に関係するお話です。
1.FXで為替を取引する為の基礎

2020年、原油の価格がマイナスになったと聞きました。
先物取引は価格がマイナスになることがある様ですので気をつけましょう。(^^;
原油先物は外国で会社が倒産しているという話も聞きますし、私は計算がおかしいと思っています。

今回は簡単な数学の話をしたいと思います。
数学を扱う大人の多くは、次のことを知っています。

数値÷0=計算不能

実は、0で割ることはできません。

去年、原油の価格がマイナス40円ぐらいまで暴落しました。
よく計算をする人間から見て、ありえない事が起きてます。(^^;


25$で買った原油が0$になったとします。

0$÷25$=0倍
0倍、つまり0円になりますよね。


では、売る場合(空売り)を考えてみましょう。
25$で売った原油が0$になったとします。

25$÷0$=計算不能
0$で割れませんので、投資の仕組みを考えるとき、0$にならないような工夫が必要です。

プラス圏からマイナス圏へ移った際、これまでの常識が覆ります。


-25$÷25$=-1.0倍
マイナス圏からは、プラス圏で買った人達はマイナスになります。
これは当然ですよね?


25$÷(ー25$)=-1.0倍
マイナス圏からは、何故かプラス圏で売った人までマイナスになります。(^^;

プラス圏から買った人も売った人であっても損が出るのがマイナス圏であり、この時、失われたお金は何処へ行くのか不思議ですよね。
取引所かな? (?_?)

マイナス圏間での取引は、取引結果が逆転します。


-50$÷(-25$)=2倍

買うと価格が上がる買い取引では、何故か価格が下がるとプラスになります。(^^;
ですので、投資により原油の価格を上げようとすると、損をしながら価格を上げなければなりません。


2021-02-26.png
-25$÷(-50$)=0.5倍

売ると価格が下がる売り取引では、何故か価格が下がるとマイナスになります。(^^;

このようにマイナス圏からは取引の法則が崩れてしまうので、0円以下に価格を下げてはならない。
取引を考える側の人たちは、プラス圏(1円以上)に価格が収まるように考えなければなりません。

原油がマイナス価格になったということは、きちんとしたルールが無い可能性が高く、先物取引は大きなリスクを背負う危険な投資先ということになります。

以上