台風の進行方向に対して、何故東側の風が強くなるのかを考察

よく、気象予報士の方々の話を聞いていると、台風の進行方向に対して東の風が強く、西の風が弱いという話を聞きます。

今回は、何故台風の進行方向に対して東側の風が強くなり、西側の風が弱くなるのかを考えてみたいと思います。


例えば、冬は西高東低になり、北風(北から南への風)が吹きます。


この時、地上では高気圧から北風が吹き、上空では低気圧から北風が吹くと思います。

西高東低になると、地上の冷たい空気と上空の冷たい寒気が北風により日本へ流れてくるので、とても寒くなります。


秋は、東高西低になることがあり、南風(南から北への風)が吹きます。


大体の台風は偏西風の影響を受けたり、高気圧の淵を回りますので、図の様に台風の隣に高気圧があります。

西高東低や東高西低の様に、低気圧と高気圧の間から風が吹いていることから、この台風と高気圧の間が強風になるのではないかと思います。

過去、台風が発生した時の天気図に当てはめてみましょう。


出典:気象庁ホームページより (気象庁|過去の天気図

2024年7月24日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強いと思います。


2024年8月13日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強いと思います。


2024年8月15日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強いと思います。


2024年8月20日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強いと思います。

どれも同じですね。

次は、進行方向に対して東側の風よりも西側の風が弱くなる理由を考えてみましょう。

図の例では、台風は太平洋高気圧の周辺を回っていますので、台風の進行方向に対して東側は、太平洋高気圧と台風による強い風が吹いてます。

西側は太平洋高気圧の逆方向であり、西側は台風よりも気圧が高く、台風より高い気圧の西側からやや強い風が吹いているのだと思います。

過去、台風が発生した時の天気図に当てはめてみましょう。


出典:気象庁ホームページより (気象庁|過去の天気図

2024年8月25日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強く、西側はやや強い風が吹いているのだと思います。


2024年8月26日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強く、西側はやや強い風が吹いているのだと思います。


2024年8月27日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強く、西側はやや強い風が吹いているのだと思います。


2024年8月28日の天気図では、進行方向に対して東側の風が強く、西側はやや強い風が吹いているのだと思います。

進行方向に対して、東側に強い高気圧があるので、東側の風がとても強くなっているだけなのかも知れませんね。

私の推論なので、間違っているかも知れません。

以上