今回のお話は、次の記事が関係しています。
1.エルニーニョ現象による風と気温の強弱を分析
2.ラニーニャ現象による風と気温の強弱を分析
3.エルニーニョ現象、ラニーニャ現象と太陽活動の関係
4.太陽活動11年周期と異常気象の関係
5.2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?
6.2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?-猛暑の夏から暖冬までの軌跡
7.2024年、猛暑のラニーニャ現象は何故起こったのか?
8.太陽活動、気温、異常気象の関係
今年は、冬(12月~2月)から3月までの間、寒い冬でした。
次の記事の内容が当たりましたね。
1.「2023年、高温のエルニーニョ現象は何故起こったのか?」の次の記事。
まず、図の太陽活動を見ると、2023年は25周期にあたるサイクルであり、黒点数が増えていて太陽活動が活発な状態です。
このペースで考えると、2023年も太陽活動が活発になることが予想され、暑くなる可能性があります。
2.「2024年、猛暑のラニーニャ現象は何故起こったのか?」
2025年1月から3月末は、ラニーニャ現象の様な寒い冬でした。
今回は、今年の冬に起きたラニーニャ現象と寒くなる理由ついて、説明したいと思います。
出典:気象庁ホームページより (気象庁 | 世界の年平均気温)
National Astronomical Observatory of Japan)
図は、太陽全面の年平均黒点数と世界の年平均気温偏差です。
2024年の年末を見ると、平均気温偏差は高く、黒点数も多い状態であり、太陽活動が活発でした。
下に書かれているEl ninoは、異常気象のエルニーニョ現象を意味し、La ninaは異常気象のラニーニャ現象を意味します。
2025年は、ラニーニャ現象が起こっていましたね。
ラニーニャ現象というのは、図の様な事が起こっていると思われます。
1.エルニーニョ現象が起こる。(起こらない場合もあります)
2.太陽活動が活発になり気温が上昇する。
3.対流活動が活発になる。(地球は、太陽から得られる熱により、風が吹いています)
4.東風が強くなる。
5.海水が勢いよく流れるようになる。(赤道では、東風により海水が流れているということになっています)
これらを踏まえて、太陽全面の年平均黒点数と世界の年平均気温偏差を見てみましょう。
海水温を調べてみると、2月頃までラニーニャ現象により赤道西に暖かい海水の塊があることが分かります。
赤道上では、太平洋東側の海水温が低くなっています。
つまり、赤道付近では東風が強く、ラニーニャ現象により1月~3月の終わり頃まで寒かったことが分かります。
ラニーニャ現象については、「ラニーニャ現象による風と気温の強弱を分析」をご覧ください。
出典:気象庁ホームページより (気象庁|過去の実況天気図)
ラニーニャ現象の時、図の様な西高東低が続くことで、寒気が日本へ入りやすく、寒い日が続きます。
気象予報士さんならば、等圧線が狭く、強い北風が吹いていることを説明するでしょう。
この西高東低ですが、地上では高気圧からの冷たい北風、上空では低気圧からの冷たい北風がやってくるのではないかと思います。
低気圧なので雨が降ると、上空の寒気により冷やされた氷が地上を冷ますことで、地上の気温が著しく低下して寒くなります。
「竜巻の構造」で考察したことがあるのですが、図の様に対流圏海面に寒気がある場合、これに成層圏の空気が引っ張られることで、対流圏海面の気圧が低くなります。
図を見てわかるように、地上の気温が高ければ、大気は不安定になり、突風、竜巻などが起こる可能性があるでしょう。
出典:気象庁ホームページより (気象庁|過去の実況天気図)
図は、3月26日に暖気が強くなり、夏日が続出した頃の天気図です。
今年も、最高気温を更新しましたね。
天気図を見ることで、南の高気圧から、北の低気圧へ暖気が流れ込むことが分かります。
3月は、赤道の東風が弱いからか、青い丸で囲っている部分は、暖かい海水が横に伸びています。
オレンジ色の丸で囲っているインド洋、及び緑色の丸で囲っている太平洋東側の海水温が高くなっていることが分かります。
大体、4月頃や10月頃、この様な傾向が見られますが、個人的にはややエルニーニョ現象の傾向がある様にも思えます。
実際、どうなるかが楽しみです。(^^)
太陽活動が活発なのに、寒冬になる理由を説明してみました。
2014年頃から気象に興味を持ち、11年程になります。
これからは、毎年起きる太陽活動や気象現象を大まかに説明してみたいと思います。
このブログでは、一般的な知識、学問、大人になってから得た独学による知識、私の推論などを載せています。
間違っている可能性もあるので、ご注意ください。
以上