日本のデフレを脱却するための量的緩和によるインフレ

次の順番で読むと理解しやすいお話です。
1.最近のインフレと円安について
2.インフレによる給料上昇のデメリットを多角的に考えてみました
3.国が貧しいインフレと国が豊かなデフレ、2022年の輸入物価高騰によるインフレについて
4.日本のデフレを脱却するための量的緩和によるインフレ
5.お金は国民の負債であり、国債は資産、デフレを止めるための心理

今回は、日本がどのような状況なのか、推測してみたいと思います。


日本はデフレしていますので、「物が豊富にある場合」に該当します。
貯金が増えているようなので、国民はお金の価値が高いと思っており、日銀は量的緩和をしてお金の価値を下げることで、物の価値を高くしようとしていると思います。(^^;

2021年頃からエネルギー価格の上昇と円安により、輸入物価が高くなっている様です。

今回は日本のデフレについて考えてみましょう。

今回は、次の内容について考えてみたいと思います。
1.物価は上昇していないが内容量が減っている。
2.国内の物価高と需給曲線。
3.1年に2%物価が上昇すると、お金の価値がどれぐらい下がるのか?
4.日本人は、「お金は価値があるもの」という精神状態に陥っている。
5.量的緩和は貧富の差を拡大させないのか?
6.男も女も働いている中、誰がお客なのか?
7.海外のエネルギー価格が高騰しても給料を上げることは出来ない話。
8.円安により輸入物価が高騰している。


1.物価は上昇していないが内容量が減っている。

まず、現状を把握してみましょう。

日本では、一部の商品が既に値上がりしていると思います。
その1つにカントリーマァムがあります。


1gの価格は、次のように計算しています。

価格÷内容量=1g当たりの価格。

値段は据え置いているのですが、gあたりの価格は0.9789円/gから1.615円/gと単価が高くなっています。
これも、インフレです。

この対策が、どのような状況を生み出すか考えてみましょう。


日本は需要よりも供給が多くデフレになっているのだと思います。


ここで、物価を高くすると、余計需要と供給の差が変わらずに物が売れない。


そこで企業が工夫(企業努力)して内容量を減らすと、図の様になります。

この様に考えると、企業には賢い方がいて、現場で起こっていることをよく調べ、適切な対策をしているように思えますね。

ちなみに、私は数値やデータだけを見て判断しています。(^^;

電気代は、再エネ賦課金により高くなっているように思え、車はガソリン車よりも電気自動車の方が高そうですし、内容量を減らして高くなっているものもある模様。
つまり、既にインフレは起きているのだが、賃金は皆様が貰っている額でしょうね。


3.国内の物価高と需給曲線。

日本では、1年に物価を2%高くすることにより、賃金を上昇させることがニュースで流れています。


簡易需給直線というか需給曲線というか、とにかくどうなるかを考えてみたいと思います。


インフレ率2%を目標としているので、物価が高くなると総供給が高くなる。


働いている人は賃金が上昇するのだが、老人の年金は量が増えないが、お金の量が増えるから総需要曲線は右へシフトする。

これにより、老人のところでインフレが起きているということになりますので、老人の消費が落ちる可能性が高い。
だから、物が少し売れなくなってきている可能性がある。

お金の量だけ見ると実質GDPが上がるのですが、お金の価値で考えると物価が2%上昇しているので変わらない。
物が売れなくなっているのならば、少しずつ国が貧しくなっていく様に思えます。


更に増税することで、図のように需要が下がりますので、景気が悪くなりそうですね。

何故、増税の話が出てくるのか? (^^;


3.1年に2%物価が上昇すると、お金の価値がどれぐらい下がるのか?

次に、2023年現在持っているお金の価値について考えたいと思います。

1年間に国内の物価を2%高くすることが目標の様で、毎年2%物価が高くなるということは、1.02倍に物価が上がっていくことを意味します。


これを凡そ35回繰り返すと、物価が約2倍まで上がります。
つまり、35年で物価が2倍になることを意味します。

物価が2倍になるということは、現在持っているお金をそのままにしておくと、凡そ35年でお金の価値が半分まで下がるということです。
これは、お金で預けている年金も、2%ではないかも知れませんが、価値が下がる事を意味します。

そんな事をしたがる国民はいるのか? (^^;


4.日本人は、「お金は価値があるもの」という精神状態に陥っている。

日本ではデフレが続き、給料(お金の量)が下がり、お金の価値が上がっている状態だと思います。

貧富の差が広がることで、お金を持っている国民が減り、貯金が無いのでお金の価値が高いと思う心理状態になっているのだと思います。

お金の価値が高いという事は、次のことを考えている可能性が高い。
1.給料を高くしたい。
2.貯金を増やしたい。
3.投資でお金を増やしたい。
日本人は、お金に価値があり、お金を欲しがっているということを意味します。

つまり、物を買うよりもお金を増やしたいという気持ちが強い状態で、精神病の様にデフレの心理状態が長く続いています。

だから、働いて物を作ってもお金が得られず、働く意欲が無くなり、お金への執着が高くなる。
こういう考え方の人は、物を大切にしそうではありませんね。(^^;

これをインフレへ変えるには、皆様の心理状態を変えなければなりません。
だから、お金を使う側の人が逆のことを考えなければ、仕事はうまくいかないのです。


インフレ下では、図のようにお金の価値が低く、物価値が高い状態になります。

お金の価値が低いという事は、次のことを考えている可能性が高い。
1.物を買いたい。
2.貯金を下ろして物を買いたい。
3.ローンを組んで高価なものを買いたい。
この場合、物に価値があり、物を欲しがっているという事を意味します。

だから、労働者は働いて物を作り、お客へ物を売るのです。

これも、過度に行き過ぎると精神病の様に思えますが、インフレの精神状態と言えます。

だから、皆さんが給料を高くしたいと思うという事は、お金の価値が高いと思っている事が理由で、デフレが続く考え方だと言え、働いても儲からないことを意味します。
物が十分あり、満足しているのかも知れません。

そこで、日銀はデフレ対策として量的緩和(金融機関から国債を購入する)しているようで、これにより金利が下がり、個人や企業がお金を借りやすい状態にしています。
世の中でお金の量が増えると、お金の価値は下がり、物の価値が上がるという理屈ですね。


ただし、最近(2022年に)円安が続いていたので、円安が続いているという事は、日本円の価値が下がり、外国のお金の価値が上がっているので、外国のものが高く生活が苦しい。(^^;


5.量的緩和は貧富の差を拡大させないのか?


現在、デフレなので日本は図の状況。


日本の政策はお金を発行し、世の中のお金を増やすことで、お金の価値を下げようとしているのだと思います。

ですが、国内では物の量が多いわけだから、多くの国民が物を手にすることができなければならない。


社会でお金を得る仕組みは、図のようになっていると思います。
働けば働くほど、支配層へお金が渡るような構造だと思うんですね。

つまり、お金だけ発行しても金持ちのお金が増えるだけで、物の量が多くて売れないのなら、多くの国民が持続的にお金を手にすることを考えなければならない。


量的緩和をすると、年金暮らしの老人はお金の価値が低くなり、多くの老人が消費できなくなるように思えるので、余計に消費が落ちるように思えますね。
少数の人がお金を増やすのではなく、大多数の人のお金を増やさなければ、多くのものが消費されないと思いますよね。


量的緩和は、「国が貧しいインフレと国が豊かなデフレ、2022年の輸入物価高騰によるインフレについて」で説明した悪いデフレに近い状況だと思います。

順を追って見てみましょうか。


1.需要<供給。


2.物価安による供給減。
3.需要と供給の差が縮まる。


4.量的緩和。
物価上昇は、年間2%が目標で供給が2%上昇する。

5.輸入コスト上昇。
凡そ2%上昇する可能性が高い。

6.給料の価値が下がる。
凡そ2%下降する。

7.国内の物価上昇。
凡そ2%上昇する。


8.給料の量を2%増やす。
賃金を2%ぐらい高くしなければならないが、無理をすると倒産しそうなところが怖いところ。
経営する事と経済学は、同じ考えではないでしょうからね。

国内の量的緩和なので、外国の物価も国内の物価も、どちらも2%上昇することになりそうですね。
投資家目線で考えると、日本円を持っているとお金の価値が下がるので、海外へお金を預けたいようにも思えます。
すると円安を招き、輸入物価が上昇し、外国の物を買い難くなるのかも知れませんね。


6.男も女も働いている中、誰がお客なのか?


昔、男性が仕事をして女性が家事をしていました。

昼間、お客として女性や老人が買い物にやってきます。

最近は、男性も女性も働いていますので、労働者が昼に働いている中、誰がお客としてやってくるのか?

暇な人がいなければ、お客がいなくなる様に思えますね。


7.海外のエネルギー価格が高騰しても給料を上げることは出来ない話。


ニュースの話によると、海外ではエネルギーの供給が不足し、エネルギー価格が高騰しているようです。


エネルギーの供給が不足し、海外ではエネルギーの価格が高騰する。
すると、図のように供給が増加します。


ここで給料を増やすと、図のように需要が増すので、更にエネルギー価格を高くしなければなりません。

それが理由で、給料は増やせないのだと思います。


8.円安により輸入物価が高騰している。

最後に、円安による物価高騰について考えてみましょう。

日本は、輸入に頼っています。

輸入品の需給についてはどのような状況か分かりませんが、お金を発行して円の価値を下げるという事は、海外の物価が上昇することにつながりますので、海外の物がインフレし、海外の物へ対する需要が減ります。

海外の物を買い難くなりますよね。

つまり、私がチーズを買えなくなったということです。(^^;

円安なのだから、輸入品を買う時期ではなく、物を輸出して仕事を頑張らなければなりませんね。


まだまだ、まだまだ勉強中で間違えますが、習っている事もおかしい様な気がする今日この頃。(^^;

[日本はデフレを脱却出来るのか?]についてですが、最近のお店はきれいに掃除されていて、物は豊富にありますし、働き者が多いので無理だと思いますねw

現状は、次の様な状態でしょうか?
1.海外ではインフレが起きている。
2.海外ではエネルギー価格が高騰していた。(現状は不明)
3.国内では円安により輸入物価が高騰している。
4.国内で製造されている物の方が安い。

この様な状態の時に日本の中央銀行がどう動くか、投資をしている場合、興味深いところでしょうね。
とりあえず国際の長期金利が上昇したようで、長期金利>短期金利が望ましいのでしょうから、短期金利がどうなるかは分かりませんね。

ちなみに、私は機械好きなのですが、家電製品は壊れるまで使い、壊れたら買い換えます。
大体、耐用年数は10年ぐらいで、高品質な日本製品は10年以上使え、物を大切にすることが大事だと教えられてきましたね。(^^)

勿論、これらは私の推論ですので、間違いが含まれているかも知れません。

次回、「お金は負債」という話をしたいと思います。

以上